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リテールDXって本当に必要だっけ?~後編~


こんにちは!
Tangerine(タンジェリン)でインサイドセールスを担当しております、高橋 将文と申します。

弊社のStore360というプロダクトは、主に店舗や施設などのリアルな「場所」に特化した顧客体験や購買体験の向上を目的としたものです。

前編では、リテールDXを実施する前に押さえておくべき考え方をご紹介しました。
今回の後編ではその考え方を元にDXする目的や課題を言語化する必要性についてご紹介させていただきます。


目次[非表示]

    1. 0.1.目的の明確化
    2. 0.2.まとめ


目的の明確化

リテール企業のご担当者様が考える課題で最近増えているご要望で、「リアル店舗を活用した顧客データ収集と分析」がございます。そこで私がまず、ご質問させていただくことは「なぜそれを実現したいのか」です。

その答えとして、「店内でのお客様の行動を把握して、最適な商品ディスプレイや棚割りをスピーディに実行したい」という売上アップを目的とした場合や「店舗への来店傾向や集客力を分析して、最適な人員数を投入したい」というコストの最適化(もしくはコスト削減)を目的で導入をご検討するケースが多いです。

また、このご回答はまだまだ少ないですが、「ショップスタッフが接客中にすぐに閲覧できる顧客カルテが欲しい」という店舗スタッフへの接客力向上が目的になり得ると考えております。

これらの様に、まずは「お困りごと」や「問題」を深掘りして「課題」を言語化してみることが大切だと思います。

プロジェクト化して複数の部署の担当者が参加する場合も多分にあるかと思いますので、その際に立ち返るキーワードとして言語化された課題があるとブレずに進行できるのではと考えます。

まとめ

今回はリテールDXを実現するための前段について私なりの見解を述べさせていただきました。

例えば、予算の都合などで商談が一旦ストップしてしまい、来年度予算でまた検討が再開するかと思いきや、DX化自体が見直しになり案件が立ち消えてしまうケースも少なくありません。

そんな際に、少しでも参考にしていただければと思い、書かせていただきました。

コロナ禍から復調傾向にありるとは言え、まだまだコロナ以前の様なお客様の購買行動に戻る訳ではなく、むしろECの利便性を知ってしまったお客様は新たな購買行動が当たり前になりつつあります。

その例として、ショールーミング(店舗で商品を見てECで購入する)やウェブルーミング(ECで商品を見つけ店舗で購入する)といった、リアルとデジタルを融合した、いわゆるOMO(Online Merges with Offline/オンラインとオフラインの融合)と言われる顧客体験(CX)が不可欠になっております。

そんなOMOの実現にご活用できるサービスのひとつが、弊社が提供するStore360です。

ご来店していただいたお客様に対して、購買の有無に関わらず店内の行動データを収集し分析ができるサービスで、それだけでなくアプリ上で店内限定メニューを表示させて、「おすすめ商品のご紹介」や再来店を促進する「来店スタンプ」、手に取った商品や試着した商品をバーコードスキャンして店舗でECのお気に入り追加ができる「商品スキャン」など、OMOを実現する手段が豊富に取り揃っております。

OMOを踏まえたDXは、今回「このツールさえ導入すれば実現できる」というものではないとお伝えしました通り、複数のチャネルやツールを駆使してはじめて実現できるものです。

すぐの実現は難しくてもリテールDXについてのご相談やOMOの実現をご検討の際は、是非弊社までご相談ください!