リテールメディアが成功する3つの要素
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リテールメディアとは
最近、小売業でリテールメディアというワードをよく耳にします。リテールメディアが指す意味は広範にわたるため、ここでは購買行動を基にしたメディアをリテールメディアと定義し、その成功の秘訣を3つ紹介します。
リテールメディアが成功する3つの要素
小売業が取組を進めているリテールメディアにおいて、成功パターンを3つ紹介します。
1.店内行動+購買品目が顧客ごとに集計されていること
2.店内での広告メニュー以外も提供できること
3.ユーザーにとってうるさくないメディアであること
これらの3つのポイントを抑えることで、リテールメディア成功の近道となるため、1つずつ詳細を紹介します。
1.店内行動+購買品目が顧客ごとに集計されていること
リテールメディアの価値は、購買行動にあります。しかしCookieの問題によりWeb状の購買行動が取得しづらくなりました。そのため企業がオンライン上のユーザーデータや行動データを取得し放題というような状況は終えつつあります。今後さらにデータレス時代は加速していくでしょう。そのため、オフラインでの購買行動をより解像度高くデータ取得することが重要となります。
購買行動の1つに店内行動があります。店内での行動は来店回数、立寄った売場、手に取った商品など、より細かく分析することで、何に興味があり、広告効果がどれくらいあるユーザーなのか、を事前に把握することが可能になります。店内行動に加えて、ユーザー毎に購買品目を紐づけることで、ビールを毎週1ケース買うユーザー、2ヵ月に1回しか来店しないが顧客単価は平均の5倍のユーザーなど、様々な条件でセグメントすることが可能となります。
冒頭に記載した通り、Webメディアの代替としてリテールメディアに期待されている価値は、この購買行動の解像度であり、それがメディアの価値に直結します。
2.店内での広告メニュー以外も提供できること
小売業の広告メニューで既に展開されているのは店内でのサイネージ・POP、アプリでのクーポン訴求などです。多くが、購買タイミングでの媒体となっており、マーケティングファネル上の認知などの媒体は、メニューとして持っていないことが多いです。
広告メニューを増やすために店舗DXを推進し、例えば、ビーコン端末を店内に設置し広告配信可能なIDを取得し、外部の広告媒体へ出稿する事も可能となります。こうしたメニューの豊富さが広告主にとっても条件に併せて出稿しやすいメディアとなり、リテールメディアが成功する重要な条件となっています。
3.ユーザーにとってうるさくないメディアであること
ここまで、ターゲティング・広告メニューのポイントをお伝えしましたが、メニューや配信量を増やしすぎてしまうと、ユーザーからは煙たがられる可能性もあるため、小売業の最も重要な信頼を失ってしまう恐れがあります。
こういった事を懸念し、リテールディアに踏み切れない小売企業は多くありますが、本来の小売業での収益と、メディアでの新たな収益のバランスを取ることで、ユーザーにとっても有益な情報源とすることが重要となります。
最後に
弊社が提供させていただいているStore360では、今回紹介したリテールメディアに必要不可欠な来店データ・広告配信用のデータ取得・購買データとのデータ連携をメニュー化して提供しております。リテールメディアだけでなく、自社販促としてもご活用できる設計になっておりますので、ご興味がある方は、ぜひご連絡いただければと思います